【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第20章 プロンプト登場! ってね
「イグニスわざわざ別に準備してくれてたんだ、ありがとう!
それにこのティーカップ、とってもデザインが素敵だね」
ノクトとイグニスの会話を聞いて、パッと顔を明るくしたグレイスが声を掛けた。
「どういたしまして。せっかくのケーキに水やお茶では味気ないだろうと思ってな。
気に入ったか?」
そう言いながら、傍目にもわかる程に(ノクトに向けるのとは明らかに別の)愛情の籠もった目でグレイスを見つめるイグニスに対して、
ほんのり頬を赤く染め、はにかみながら「うん…」と頷きお揃いのティーカップに手をのばすグレイス。
(うわ、グレイス嬉しそう…普通の友達に対して感謝する喜び方じゃなくって、完全に恋する女の子の反応じゃん…?)
それにそのティーカップは、一人暮らしのノクトの食器棚で浮かないように白一色のものではあるが、
よくよく見れば表面を全体的に細かな凹凸で装飾が施されていたり、飲み口や、カップの持ち手、ソーサーの形には優雅さを感じさせる曲線デザインが施されていて、その繊細で柔らかな見た目は明らかに女の子…というかグレイスのような育ちの良い女性受けしそうなものだった。
一人暮らしの男性家主に配慮しつつ、
デキる男はここまでやるのか、とライバルながらあっぱれと思いながら、オレは桃のケーキを口に運んだ。