【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第20章 プロンプト登場! ってね
横からいきなりオレの黒歴史を暴露されそうになって焦る焦る。
さすがにそれ今じゃなくてもいいっしょ!?
「て…てゆうかウチの中学にこんな可愛いコいた!?
学年違っても噂になるレベルでしょ!」
「グレイスはオレと違うとこ行ったから」
「あーやっぱそうなんだ~。グレイス王女は中学どこ行ってるの?」
「中高一貫の国立に通っています」
「うわ、やっぱ頭良いんだね~!
あ、そうだ。オレだけ敬語使われてるの寂しいし、さん付けじゃなくてプロンプトって呼んで?」
「いいんですか? じゃあお言葉に甘えて…プロンプト、も私のこと気軽にグレイスって呼んでくだ…じゃなかった、
呼んでね」
そう言いながら首を右へコテンと傾けて微笑むグレイス。
はい可愛い。はい落ちた。
テレビやゲームの画面越しじゃなく、リアルで生身の美少女に面と向かって、小首をかしげながら『呼んでね』なんて笑顔を向けられることが今までのオレの人生の中であっただろうか。いや、ない。
勝手にヘラヘラと顔が緩む。あー、やば、締まれ、オレの顔。グレイスが見てるのに…!
でもこれはやっぱムリでしょ。恋に落ちるの不可避だって。