【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第20章 プロンプト登場! ってね
イグニスとグレイスの視線が外れた後、オレはすぐさまソファーにいるノクトとグラディオの隣に駆け寄って耳打ちした。
「ちょっと! ノクト!! オレ妹さんが来るなんて聞いてないんだけど!?」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「はっ、なーにテンパってんだよプロンプト」
「聞いてないよ〜! あとうっさいグラディオ!」
聞いてない。
しかもあんなに可愛いだなんてほんと聞いてない。
オレ服とか髪型とか変じゃないかな? もっとちゃんと鏡で見てくれば良かった~!
あぁ…! まだ出逢ったばっかりだって言うのにこの胸の高鳴り…オレ、もしかして運命の人に出逢っちゃった!?
今までは歳上の、こう…ボンッと胸元にボリュームのあるセクシーなおねーさんが好きだと思ってたけど…歳下の清楚な女の子も男心を擽るよね…!
「ま、別に一対一で会うわけじゃねーんだし?
そんな気にすんなよ」
「いやまぁそうなんだけどさ~…」
チラッとキッチンにいる二人に視線を向ける。
グレイスとイグニスは仲良さそうに料理の盛り付けをしている。
ノクトの妹ならイグニス達と関わりがあって当然か。
イグニスも穏やかそうな表情でそこにいるし、
やっぱりさっきの刺すような視線はオレの気のせいだよね?
しばらくした後、料理が出来上がったとイグニスから声がかかり、皆それぞれ席に向かう。
テーブルには彩りの綺麗なサラダや、ハンバーグやフライドポテトなど、ノクトの好きそうなものがたくさん並んでいた。
「うわーっどれも全部美味そう! これ全部イグニスが作ったの?」
「いや、グレイスにも結構手伝ってもらった。
昔に比べて随分と手際が良くなったな、助かったよ」
そう言ってさりげなくグレイスの頭を撫でるイグニスと、嬉しそうに微笑むグレイス。
昔から培ってきたものなんだろうけど、その距離感羨まし~!