【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第19章 未来の王と、その軍師
「…あ! やっべ、明日買い物行こうと思っててカップ麺1つしか残ってないの忘れてたわ!
出前はイグニスいない時はダメって言われてるし、今から買いに行くのもな~」
「あれ!? 作るって選択肢はないの!?」
あんなに立派なキッチンと冷蔵庫があるのに。
それに、明日の朝ご飯はどうするつもりだったのか。
「作る…作るのはまぁ今度…な?
あ~何か他にねーかな」
立ち上がり、キッチンへ向かうノクトお兄ちゃんについていく。
パカッと開けられた冷蔵庫の中身を見ると…
「卵…、しかないね」
「…だな」
びっくりする程ガラガラの食材スペースに対して、扉の内側には沢山の調味料が綺麗に並べられていた。
きっとイグニスが揃えたんだろうな。
冷凍庫には何種類かのアイスの間にウインナーが袋ごと冷凍されていた。賞味期限は…そんなに前のものじゃなかった、セーフ。
あとは、お米。
「これは…どーしよっか………う~~~ん…
ノクトお兄ちゃん、オムライス食べる?」
「えっ、マジ? グレイス作れんの?」
「うん、お城でイグニスと一緒に料理したりするし。
ケチャップライスの具材、ウインナーしかないけど…良い?」
「良い、全然良い。頼むわ」
「わかったよ。じゃまずはご飯炊こっか」
その後、キッチンの収納から発掘されたインスタントのコーンスープも一緒に並べて、全体的に黄色い食卓が出来上がった。
「「いただきます」」
「…うまっ。すげーなグレイス、よくあれだけの食材で作れんな」
「はは…お野菜なかったのがノクトお兄ちゃん的には良かったのかもね。
ねぇ、普段の食事はどうしてるの?」
「ん~…カップ麺とかコンビニとかイグニスが作ってくれたり、かな。
でも最近オレもイグニスに会ってなくてさ。
次期国王としての自覚が足りねーだの、話にならねーだの言われて『なんだよ』って思ったけど、今日のお前の覚悟聞いてたらそう言われてもしゃーねーなって思ったわ」