【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第19章 未来の王と、その軍師
「お邪魔しまーす。ノクトお兄ちゃん、テストお疲れ様。
…わ、お部屋綺麗。すごい、ちゃんとしてるんだね」
「あー…ちょっと前にイグニスが大掃除してくれたからな。
それまでは正直けっこーヤバかった」
「あはは、そうなの? ノクトお兄ちゃんってば正直だね」
「ま、グレイスに格好つけてもどーせイグニスからすぐバレるしな。
つーか聞いてると思ったわ、オレの部屋がとんでもないことになってた、とかさ」
「あ、うーん…最近、イグニスとあんま喋ってなくて」
「お前らが? …ふーん、珍しいな。
あ、適当にソファーにでも座っとけよ。コーヒー…はグレイスまだ飲めねぇんだっけ。お茶でいいか?」
「うん、ありがとう。お茶が良いな」
「はいよ。…で、どうかしたのか? わざわざ城以外で会って話したいなんてよ」
ソファーに腰かけて、隣合わせに座る。
…ノクトお兄ちゃん、前髪みじっかいなぁ。イメチェン? ってそんなことはどうでも良くて…
「あ、バレてた? あのさ…ノクトお兄ちゃんって、もうどっかから縁談来たりしてる?」
「オレ? いやまだ聞いたことねぇけど…
え、まさかグレイスもう来たのか!? お前まだ中学生じゃん」
うんうん良かった、こういう反応が普通だよね~。
「そのまさか。来た。ルシスの二歳年上のお坊ちゃんだった」
「まじかよ…で、どーすんだよそれ。
え、それ受けるかどうか悩んでんのか?」
「ううん。
その場でお父さんに『この人じゃダメ。テネブラエか帝国のお偉いさんにして』って言った」