【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第19章 未来の王と、その軍師
「いやいや、前半の私の話聞いてた!?
そんな単純な状況じゃないんだって」
「あ、そうだった。ごめんごめん、つい興奮しちゃって」
「もう…。でも、気持ちは嬉しいよ。
ありがとね、ヴァニラ」
「グレイスこそ、いつも私達移民のこと気にかけてくれてありがとう。
…あ、ノクティス王子のマンションあそこでしょ? 警備の人が立ってる」
「そうそう、ここ。運転ありがとう、また帰る時連絡するね」
「うん、楽しんできてね~。
…いつか…、戦争がなくなって、悲しむ人や、誰かが犠牲になんてなる必要がない世界になれば良いのに…」
警備担当に軽く会釈をしてマンションのエントランスへ入っていく#NAME1#を見送ったヴァニラは、車内で一人そう呟いた。