【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第19章 未来の王と、その軍師
「…そういえば」
ノクトお兄ちゃんには縁談とか来てるのかな…?
興味本位な話題がふと頭に浮かんだ勢いで がばり と机から頭を起こし、手元のスマートフォンで時間を確認する。
「…まだ20時過ぎか。よし」
そのまま通話履歴からノクトお兄ちゃんの名前を選ぶ。
数回の呼び出し音の後に、いつものノクトお兄ちゃんらしいちょっと間延びした声が聞こえてきた。
「はい。…グレイス? どーかしたか?」
「ううん、どーもしてないよ。
あのね、近いうちにお顔見てお話したいなーって思って。
今度ノクトお兄ちゃんのお部屋、遊びに行っても良い?」
「オレの部屋で? 別にいいけど、それかオレがそっち行こうか?」
「ん~…出来ればお城じゃないところで話したいから、やっぱ私が行く。いつなら都合良いかな?」
「ん、わかった。じゃ、今週土曜の14時くらいでいいか? 今期末テスト期間中でさ」
「うん、その時間で大丈夫だよ。忙しい時にごめんね、それじゃあテスト勉強頑張ってね」
「おー。んじゃまたな」