【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第2章 楽しいお泊まり
「…王子様と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし」
「うん…読んでくれてありがとうイグニス」
「どういたしまして。さぁ、そろそろ僕達も寝ようか。グレイス、僕とノクトの間に入って」
枕元の電気を消して、万が一寝返りでグレイスが落ちないようにオレがベッドの端で横になる。
もう一方のベッドの反対側の端にはグラディオが大きな身体で盾というより壁となって寝ているのが見えた。
あれならノクトがいくら寝ぼけても、乗り越えてベッドから落ちる心配はなさそうだ。
「わかった…。ふぁ…イグニスに抱っこされててあったかくて…もうだいぶ眠い…。
イグニス、今日はお泊まり来てくれてありがとう…一緒にねんね出来るのもすごく嬉しい…。
ねぇ…寝る前に『だいすきのちゅー』したぃ…」
「僕も沢山グレイスと一緒にいれて楽しいよ。
じゃあ今日は僕からするね? 大好きだよグレイス、ちゅっ」
暗い中ながらも、ふにゃりと幸せそうに笑うグレイスの顔が見え、それにつられて頬が緩む。
「ふふ、可愛い…。グレイス、僕にもしてくれる?」
眠そうなグレイスが動かなくても良いように、自分の頬をグレイスの唇の前に近付ける。
「もちろん…だいすきだよいぐにしゅ…、ちゅっ」
「ありがとう、グレイス…あぁもうかなり眠そうだ…お背中トントンしててあげるから…ねんねしようね」
そう言ってオレはそっとグレイスの背中に腕を回して抱き寄せた。
「ん…ありがと…おやすみ、いうにしゅ…」
「うん。おやすみ、グレイス…」