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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第2章 楽しいお泊まり


「「おやすみなさい」」

レギス陛下を見送って一拍おいた後、グレイスが振り返る。

「ねぇイグニス…さっきのこと、本当? グレイスといると幸せ、って…」

兄のノクトよりも黒と濃い青の色素を何滴か多く落としたグレイスの大きな瞳に見つめられる。
いつも水分量が多く潤みがちな濃紺の瞳は、キラキラとまるで星空のように輝いていてとてもキレイだ。

「もちろん本当だよ。素直で可愛い妹が出来て幸せだなっていつも思ってる」
「わぁい! イグニス、それグレイスも一緒だよ! イグニスといると、幸せ!」

目の前でグレイスが見せる心からの笑顔にまた心がぽかぽかとするのを感じる。

「うん。そうやって無邪気に喜んでくれるところ、本当に可愛い。
いつもありがとう。

…おっと、結構遅い時間になっちゃたね。次で最後の絵本にしようか。グレイス、どれがいい?」

「えっと…じゃあ最後はコレ!」

そう言ってグレイスが渡してきたのは、ガラスの靴を履いて舞踏会へ行くお姫様の絵本だった。

「あぁこれ、いつもグレイスが見てるお気に入りの絵本だね」
「うん! だから読んで、イグニス!」
「わかったよ。…むかしむかし、あるところに…」

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