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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第2章 楽しいお泊まり


この後、寝るまでもさぞかし騒がしくなるかと思っていたが、長湯ですっかり体力を消耗したのかノクトとグラディオはベッドに寝ころんだ後あっという間に眠ってしまった。

「二人が寝たら急に静かになったねー」
「うん、その分ゆっくりグレイスに絵本を読んであげられるよ。もう夜だから僕たちもベッドに上がって…ほら、ここにおいで? 僕の好きな絵本、グレイスにも見てほしいんだ」

そう言ってグレイスを自分の脚の間に座らせ、後ろから抱きかかえるような姿勢で絵本を読み始めた。

そして、二冊目の絵本を読み終え、二人で絵本の感想を話し合っていると…


--コンコン
「ノクト、グレイス、入るぞ。…おや、随分静かだな」
「レギス陛下」
「あ、お父さん!  お父さんも遊びに来てくれたの?」

咄嗟に姿勢を正そうとするが、グレイスがオレにもたれかかっていて上手く動けない。

「あぁイグニス、そのままでいい。
すまないグレイス、まだお仕事が終わってないから様子を見に来ただけなんだ。絵本を読んでもらってたのか」

いつも以上に温かくお優しい顔でレギス陛下がグレイスの頭を撫でた。

「うん!  これね、イグニスがグレイスのためにお家から持ってきてくれたの」

「そうか、いつもすまないなイグニス。ノクトだけでなく、グレイスのこともよく見てくれていて感謝している」

「とんでもないことです。
グレイス王女はいつも素直で優しい心をお持ちで…一緒にいる私こそ幸せな気持ちにしていただいてます」

レギス陛下が目尻を下げて微笑む。
国王としてでは無い、一人の父親としての柔和な笑顔だ。

「ふっ…ありがとうイグニス、そんな風に言ってくれるとはな。
お前がいてくれて良かった。これからもグレイスのことを頼むぞ。

それじゃあグレイス、イグニス、おやすみ。」

そう言って、レギス陛下はグレイスとオレの肩をポンポンと叩いて部屋を後にした。

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