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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第16章 決断


眉間に寄った皺をほっとしたように緩める様子に私も微笑む。

「ただ…

もう、これからはイギーって呼ばないし、
『だいすきのちゅー』もしないし、しちゃダメ。

兄妹愛以上の気持ちがあるってわかっちゃった以上、意味合いが変わってきちゃうから。

私も寂しいけど…これは一つのケジメ」

「そうか…そうだな、わかった。

それにしても、キスはともかく、呼び方も変えないといけないのか?」

「ん~………うん。

私がイギーって呼びたがったのは、『私だけの特別にしたい』って独占欲からだから。

あ、あと、私が体調崩してる時ならともかく、理由もなくむやみに触れたりするのも…しちゃダメ」

…イギーにそうしてもらいたがってるのは私の方かもしれないけど。これは自分への戒め。

「そういうことなら…わかった。
独占欲から、か。オレも寂しいが、思いがけず嬉しい理由が聞けたのはラッキーだった。



(小声で)…理由があれば良いんだな」

「ん? 最後何か言った?」
「いいや、何も」

心なしかイグニスが悪い顔をしたように見えたけど…気のせいかな?

「そう…ならいいけど。他に何か伝えておきたいことある?」

「いや、これまで通り従者として信頼して置いてもらえるとわかっただけで十分だ。
時間を取らせたな。オレはこれで帰ることにするよ。

ゆっくり休んでくれ。」

「どういたしまして。
こちらこそまた明日からよろしくね、"イグニス"。」

…おやすみ」

「…あぁ。おやすみ、グレイス」

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