【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第14章 牽制、苛立ち
そうしてようやく一息つけたところにイギーが心配そうに声を掛けてきた。
「今日だけでなく、最近体調はどうだ? ヴァニラから聞いたが、月経困難症と診断されたそうだな。何か対処だったり、薬を飲んだりはしているのか?」
「うん、貧血改善させるために鉄剤飲んだり、ホルモン剤とか飲んで様子見てる。
ただ結構副作用が辛くて…いくつかのお薬試してるところ」
「そうか…早く相性の良い薬が見つかって、楽になるといいな」
イギーが私の前髪をそっと避けながら額の汗を柔らかなタオルで拭ってくれるのが心地良くて目を瞑る。
普通、生理の話を男性と…っていうのは何だか恥ずかしかったり、興味本位で聞かれてるんじゃないかと感じて気が進まなかったりするけど、
イギーは真剣に心配してくれてるって伝わってくるからちゃんと話せる。
恋心を別にしても、信頼できる人がいるってありがたい。
イギーをノクトお兄ちゃんのお側付きに任命してくれたお父さんには本当に感謝だよ。