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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第14章 牽制、苛立ち


「さぁ、もう一度! 基本姿勢からいきますよ!」

音楽がかかりっ放しの室内でも良く通る先生の声。
ちなみにこちらの先生、学生時代のお父さんの時もレッスンを担当されたらしい…御年おいくつなのか…

そしてそんな経歴をお持ちなので私達兄妹に関しても遠慮が全くない。容赦がない。


先生のキビキビした声に背中を押されるように本日何度目かのワルツの基本姿勢を取るべく
ノクトお兄ちゃんと向かい合い、差し出された左手を取り、右脇腹に私のお腹をくっつける。


一般的な男女の距離感で言うとかなり近い部類に入るのだろうが、元より小学校に上がっても一緒のベッドで寝ることもあるくらいずっと仲は良い。

それに、王子と王女という初めから世間一般より切り離された環境で育った私達は外へと交友関係を広げるよりも、
兄妹やイギー、グラディオといった見知った関係で過ごす方が自然体でいられて居心地が良く、
訓練などで同じ時間を過ごすことも多かったので、この姿勢や距離感にお互い抵抗感はほとんどなかった。

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