【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第13章 進級
--その日の夜、グレイスの部屋--
「はぁーーー…」
ぼふん、とベッドに寝転がる。
『永遠の、片思い』。
言葉にすると改めてダメージが大きい。
自分で言って自分で凹むなんて世話ないね。
「でも、この間は…何だったんだろう…」
メッセージカードを渡した時のイギーの反応。
一輪の薔薇に込めた意味やブルーローズの花言葉と共に伝えた想いに、
ものすごく喜んでくれて…いつもとは、違う気がした。
『だいすきのちゅー』だって、普段は一回軽く ちゅっ、ってするだけなのにあの日は何度も…
そっと、キスされた頬に手を重ねる。
特に最後のキスは………
イギーの濡れた唇が何秒もずっと頬に触れたままで…
その唇で頬をちゅうちゅうと吸われたり、
味わうようにふにふにと何度も頬を唇で挟まれたりして…
まるで、もっともっと、って、離れたくないみたいに…。
すごく、すごくドキドキした。
あの瞬間は、イギーの温度の中に、私と同じ気持ちを感じたような気がしたんだけど…
「やっぱり…勘違い、だったのかなぁ…?」
結局最終的にはまた『妹』って言ってたし…。
ごろ、と寝返りをうつ。