• テキストサイズ

【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第13章 進級


持参した紙袋から入学祝いに大臣の一人から貰った有名菓子店の名が入った箱を取り出すと、リベルトが露骨に顔を歪めた。


「なんだよ、今日は王女お手製の菓子じゃねーのか」

「ごめんねリベルト、ここ最近入学準備や公務で忙しくって。
また今度作ったら持ってくるね。
それに、このお店のお菓子も美味しいよ? 食べてみて」

「こらリベルト、王女に気を遣わせるんじゃない」
そう言って、ニックスがリベルトの頭をコツンと小突き、

その横から
「そうだよリベルト、それにリベルトがいらないなら私が代わりにぜーんぶ食べちゃうから心配いらないよ~」
「あ、そのリベルトの分、私ももーらいっ」
とヴァニラとクロウが顔を出す。

「おいヴァニラ、クロウ! いらねぇとは言ってねぇだろ!?
王都より故郷の味付けの方がオレは好きだけどよ、グレイス王女からの差し入れだってんならそれは食う!」
「だったら最初からそう言えっつーの、なぁニックス?」
「あぁ。ファングの言う通りだぞ、リベルト」

大きな声で反論するリベルトに対して、ファングとニックスがきっちりとツッコミを入れる。

「ふふっ、相変わらずみんな仲良いね」
いつも通りの気兼ねのないやり取りに、思わず笑みが出る。




皆で楽しく談笑しながら食べていたら、お菓子はあっという間になくなった。

「じゃ、あんまり訓練の邪魔しちゃいけないから今日はそろそろ帰るよ。

また来るねー!」

「おう! いつでも待ってるぜ!
ヴァニラもそっちでしっかりな!」

「うん! ありがとー!」

/ 589ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp