【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第13章 進級
そんな話をしていると、コンコン、とドアをノックする音が聞こえてきた。
「どうぞ」と入室を促すと、いつものようにシワのない真っ白なシャツにベストを重ね、スーツをきっちりと着こなしたイギーの姿があった。
「おはようグレイス」
「おはようイギー、来てくれてありがとう。
二人共、紹介するね。
こちらは、ノクトお兄ちゃんお側付きのイグニス。小さい頃から私のこともよく見てくれてる人なの。
そして、こちらが新しく私の侍女兼警護を担ってくれるヴァニラ、
隣にいるのはお姉さんのファング。王の剣所属だよ」
「初めまして。イグニス・スキエンティアです」とヴァニラとファングそれぞれにきっちりと挨拶をする。イギーらしいな。
「初めまして、ヴァニラです。これからよろしくお願いします。
あ、イグニスさんの方が先輩ですし、私に敬語使わないで下さい」
「どーも。妹のことよろしく頼むわ。私もメンドクセーから敬語ナシでいいか?」
「そうか。ではそうさせてもらおう。オレに対しても敬語はなくて構わない。
それではヴァニラ、会ったばかりですまないがこれから業務上連絡を取ることもあるだろうから、連絡先を聞いても良いだろうか。
グレイスの日常生活や体調等で気になることがあれば、どんな些細なことでも報告してほしい」
「うん! りょーかーい!」