【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第11章 ポーション
自分達の魔力には、ポーション等の液体を介して体力の回復を促し、ケガの治癒を早める効果があること、
王の剣にはレギス陛下の魔力を分け与えられているので、同じことを再現する事は可能だが、それは結果的にレギス陛下の魔力も消費しているのではないかと思ったら、居ても立っても居られなくなり、
しばらく前から城内で使う分のポーションには自分の魔力を流したものを使ってもらっていた。
今回は特別負傷者が多く、予想以上に自分自身も消費してしまったらしい。
「本当はそんな大量に魔力消費することじゃないんだけどね。
まだ魔力流すのに慣れてないくせに、ケガで苦しんでる人達見たら慌てちゃって、余分に流しすぎちゃった」
苦笑いしながらそう話すグレイスに、いつものハツラツとした元気が微塵も感じられなくて再び胸が痛む。
そして、このことに関して兄のノクトが出てこないのは将来の為に魔力を温存しておく必要があるからで、決して兄のことを悪く言わないでほしいし、
レギス陛下へはもちろん、自分がこうして魔力を使っていることは他へは絶対に話さないでほしい、とドラットー将軍以下王の剣のメンバーに重ね重ね伝えていたらしい。
「ごめんなさい…イギー、いつも頼ってくれ、って言ってくれるのに、内緒でこんなことして、ごめんなさい…。
でも、少しでもお父さんを助けたかったの…。
このこと…お父さんに報告する…?」