【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第11章 ポーション
部屋に着き、グレイスをベッドに降ろす。
瞳の色はすでにいつもの色に戻っているようで、僅かながらホッとする。
「少しは落ち着いたか? さっき随分汗をかいていたようだから水分を取った方が良いと思うが、飲めそうか?」
グレイスの部屋にある水差しからグラスに注いだ水をグレイスの前に持っていく。
「うん…ありがと…もう大丈夫だよ…」
水を口にして、オレに支えられながら力なく微笑むグレイス。
「正直、オレにはそうは見えないんだが…ゆっくりで良い、どうしてあんなになるまで魔力を消費したのか話してくれないか?」
するとグレイスは観念したように息を吐き、ベッドに再度身体を沈ませ話し始めた。