【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第10章 初挑戦
「グレイス、それはオレに任せてくれ。
包丁で剥くのは慣れるまでは時間も掛かるし、何より危ない」
「うん…そうだね。ここはお願いするよ」
これでうっかり指でも切ったら、お城から二度と料理の許可もらえなくなりそうだし。
イグニスの器用な手つきを感心して眺めながらそんなことを考える。自由に恋愛も出来ないし、王女というのも本当になかなか窮屈な立場だ。
「よし…こんなもので良いか。次は擦りおろしだな」
「さすがイグニス、上手だね~! よぉし、今度は私がやるよ!
おろし器はこれで…と、
………ふんっ…むむ、ニンジン、結構硬い…」
「ニンジンは繊維が多いから引っかかりやすいんだろう。
グレイス、代わろう。万が一おろし金で指を怪我したら大変だ」
「えっ、あ…う〜ん…気持ちは嬉しいんだけど、これくらいは自分で…っく」
「仕方ないな…では…、