【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第10章 初挑戦
二人でパラパラと本をめくりながら今日のメニューをどれにするか思案する。
「わぁ~どれも美味しそうで目移りしちゃうな~。
イギー、この中で何か食べてみたいメニューあった?」
「そうだな…この『ほっこりシフォンケーキ』は気になったな。
この写真にあるように、たっぷりの生クリームを添えて食べたい」
イギーの手元を覗き込むと、生地のふわっふわ感を「これでもか!」と伝えてくる魅惑的過ぎる写真がそこにあった。
「こ、これは…! 写真なのにシフォン生地も、その横の生クリームからもふわふわな空気感が伝わってくる…!!
イギ~…私、これ見てるだけでお腹空いてきちゃう…」
「はは、確かにそうだな。グレイスは何か気になるものはあったか?」
「うーんと、私は、季節のフルーツを使ったレシピが彩りもキレイでいいな~って思ったよ。
桃のタルトにブドウゼリー、イチゴムースとか」
「本当だ。見た目が鮮やかだと食欲を刺激されるな」
それらのレシピページを行ったり来たりしながら一緒に眺めているその時、
「「あ!!」」
二人の声が重なった。