【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第10章 初挑戦
部屋に入ると、そこには見上げる程大きな本棚にぎっしりと料理に関する書物が並べられていた。
「うわぁ…すごいね…これ、全部レシピブック…?ジャンル毎に分かれてるのかな…えーっと、パーティ料理、魚料理、肉料理、家庭料理…
あ、こっちには栄養学の本も入ってる」
「さすが王都城の書物庫だな…しかし、これだけの本すべてに目を通すわけにはいかない…どこから手をつけようか…」
二人してキョロキョロと視線をさまよわせていると、一冊の本のタイトルが目に入った。
「イギー、あれはどう? 『初心者でも簡単 お菓子ブック』だって」
「この前イギーが作ってくれたパイケーキおいしかったから、私もお菓子作ってみたかったの」と言うと、イギーは嬉しそうな顔で微笑んで、それから私が読み上げたタイトルの本と近くにあったお菓子レシピ本をいくつか抜き出してくれた。