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【安室夢】零番目の人【名探偵コナン】

第5章 笑顔と泣顔が行着く先※




「まあ、少々反抗的な方が、調教しがいがありますよ」

私は動物じゃない、と思わず言い返しそうになったけれど。

これも彼による挑発かもしれない、と唇を軽く噛んで。

「・・・・・・」

そんな私を、どんな感情を持ってか知らないが、彼は数秒見つめた後、軽く噛んだ私の唇をそっと親指で撫でた。

唇とは、こんなにも敏感な場所なのか。
そう感じる程、彼の指の感触が嫌という程伝わってきた。

「奪われる前に、奪っておきたいですね」
「っ・・・」

置かれた沖矢さんの指が、僅かに唇へと沈んで。
その感触と共に、身の危険に似た感覚を覚えさせられた。

別に、もう気にしなくて良い。
一度はそう思ったけれど。

いざ、その時が来そうになれば、安室さんも沖矢さんも、体は拒否を示していた。

「・・・そんな顔をしなくとも、冗談ですよ」

沖矢さんには、そう言われたが。
その時の私が一体どんな表情をしていたのか。

自分では分からなかった。

同時に、冗談で揺さぶらないでほしい、と思った矢先。

「いや、本心ではありますけどね」

更に動揺する感情は揺さぶられてしまった。

いい加減な言葉で惑わせないでほしいと思う反面、こんな事で動揺している自分も自分だ、と自らを叱りつけて。

「っ、や・・・」

そんな私が隙を作っていない訳がなくて。
一瞬どころか隙だらけの私の足を軽く広げられると、秘部に指を当てられた。

たったそれだけの事で、体は瞬時に身構え、恐らく表情も強ばった。

その様子を見下ろす彼は、嘲笑うように軽く笑みを零せば、唇を撫でていた指をそっと移動させ、滑るように耳へと移動して。

「大丈夫ですよ」

私は大丈夫ではない。
耳へと触れる彼の手のせいで、そう叫びたくなったが、何とか言葉は飲み込んで。

「痛いようにはしませんから」

痛み。
その言葉に、そういえば初めての経験の際、そんなこともあったと思い出して。

いや、寧ろ。

痛みだけが残っていたような記憶の方が、強い気がする。



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