第6章 目覚める心
「そんなことより、影山くんこそどうしてここ(烏野)に?」
あからさま話題を変える柊に不信に思いつつも彼女の話に苦い思いを抱えつつ乗った。
「白鳥沢……落ちたんだよ」
「あそこ、一般で受けるなら最低でも特進にいのなきゃダメなのよ?」
「だから落ちたっつでんだろ!」
「青城に行けばよかったじゃない」
馬鹿ね、と笑う柊は嬉しそうに笑った。
見たときはおちょくってんのか、と思っが彼女の続けた言葉によってそれは間違いだと気づく。
「でも、受けなくて良かったわ。私、影山くんとバレーできるもの」
「…………っ!!」
可愛いと思ってしまうのは仕方ないと思う。