第6章 目覚める心
「おいお前…」
「私は柊千帆よ。お前なんかじゃないわ」
お前呼び嫌気が指したのか少し眉間にしわを寄せながら見つめてくるこいつにめんどくささを感じつつ名字を呼び再び話しかける。
「柊、お前なんで烏野に来たんだよ…。お前なら白鳥沢とかから推薦来るだろ?」
「そんなもの蹴ったわよ。もらってすぐにね。」
「なっ!?」
白鳥沢学園は勿論男子バレー部は強豪と謳われているが、それに負けず女子バレーも強豪の一校だ。
推薦事態来ることが珍しい白鳥沢のスポーツ推薦を蹴る、というのは耳を疑う。
「なんで蹴ったりなんか…!!」
「………貴方には関係ないことよ」
「………っ!!」
その時の柊の冷酷な視線は当分忘れることはないだろう…