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【第五人格】詐欺師の仮面

第3章 エウリュディケ荘園


エマ「部屋の確認終わったなの~」




そう言いながら、食堂に入ってきたエマさん




ナワーブ「ん、エマか。今日は庭いじってるんじゃなかったのか?」




エマ「庭園に行く途中にこの人を見つけたなの、ナワーブさん居るなら私庭園に戻るなの」




ナワーブ「おー任せとけ、つってもわざわざ一緒に来なくても良かったんじゃねぇの?」




エマ「部屋に忘れ物取りに行こうとしてたから、ちょうど良かったなの。それじゃあ後任せるなの」




そういってエマさんは、食堂を出ていった




ナワーブ「つーことで、案内役交代だ。屋敷ん中はもう見たのか?」




『玄関とここだけ、でもここにほとんどがあるんだろう?』




ナワーブ「あぁ、飯洗濯はここでできる。風呂は別なんだけどな、時間規定も緩いのがあるくらいだ。後で教える」




まずは部屋だな~とついてこいと促す彼




『変なことを聞くが、ここに人はどれくらいいるんだ?』




ナワーブ「あー…30くらいじゃねぇか、サバイバーだけだけどよ」




『そのサバイバーって言うのは一体なんなんだ?ゲームってのも教えてほしい』




そういうと彼はクツクツと笑い




ナワーブ「なぁにが人と話したくないだよ、全然話すじゃねーか」




確かにそうだがと思いつつ僕はムッとしながら




『これはここで生きていくために必要な情報だ。情報は武器だ、知っていて損はない』




ナワーブ「話してもいいけど、先に部屋だ」




彼はさっさと部屋を出ていったため、僕は慌てて追いかけた




『……(歩幅大きくないか?ちっちゃいのに)』




ついていきながら考えていると




ナワーブ「何か俺に対して失礼なこと考えてねーか?」




ギロッという効果音が似合う怖い目付きで睨まれた




『……考えるわけないじゃないか』




ナワーブ「おい、今の間はなんだよ。なぁ」




不思議だ、人間にはなにも感じないと思っていたのに……ここでは案外そう思わない














ーーー荘園に訪れた日を境に、運命の歯車は狂い始めた
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