第3章 エウリュディケ荘園
『……………』
不味い…方角が分からない、このままじゃ行き倒れだ
『…チッこんなことなら来なきゃ良かった』
ブツブツと呟きながらそれでも足を進める、ここで死ぬのはごめんだ
?「あ、やっぱりなの!声がすると思ったなの、ここでなにしてるなの?」
なんだこの、なのなの少女は?
『…や、エウリュディケ荘園ってとこを探してて』
?「私そこに住んでるなの!案内するからついてきて!」
そういってガシッと僕の手を掴み歩き出した
『っ…悪いけど、手ぇ離してもらえる?』
?「あ、私エマ・ウッズっていうなの!エマって呼んでなの~」
……うわぁ、面倒なタイプだ
『エマさん、僕は人と馴れ合うのは嫌いなんだよ』
エマ「そうなの?でも、大丈夫なの!ここにはたくさんの人がいるから、きっと好きになるなの」
『そういう問題じゃないんだよっ!』
力強く叫びエマさんの手を振りほどいてしまった
『………僕にはあまり関わらないで』
エマ「ごめんなの、でもここにも貴方と同じ様な人がいるなの。あまり気にしないでなの」
エマさんについていくと、大きな屋敷があった
『ここが、エウリュディケ荘園……』
エマ「そうなの!詳しい話は多分後で説明されるなの、とりあえず入ってなの」
エマさんに促されるまま屋敷のなかに入った