第3章 エウリュディケ荘園
『……一体どこだよ』
ことの始まりはあの手紙を広げてからだ
ーーー数時間前ーーー
『さて、今日の仕事は……ん?』
郵便受けに手紙が1つ入っていた
『エウリュディケ…荘園?どこだろ』
文面はこうだ
「拝啓 セツナ・フロード様
この度は荘園からの手紙を受け取っていただきありがとうございます。貴女はエウリュディケ荘園に招待されました。荘園では毎日ゲームが行われています。ゲームによる賞品は貴女の願いです。この手紙を確認された後同封されている地図を元に荘園にお越しください。お待ちしております。
エウリュディケ荘園の主より」
『有無を言わせないっていう文面だな…賞品が願い…ふぅん、面白そうだな』
トランクにパパッと荷物を詰め込み家を飛び出す
『どーせここ出ていかなきゃいけなかったし、いい機会かな』
地図を片手に決意し、荘園へと向かった
ーーーーーー
のだが!!!
『森だし、森しかないし……』
迷った否かどころじゃない気がする
『……もう少し頑張るか』
なんでこんなことしてるんだろうとか、面倒だなとか思うけど、野宿はもっと面倒だからとりあえず歩くことにした