第3章 エウリュディケ荘園
ナワーブ「お前酒臭ぇぞ!どんだけ飲んでんだよ」
ウィリアム「そうかぁ?ハハハ!」
そんな二人がうるさく話していると
?「わっ……」
ウィリアム「うぉっ?!」
彼と女性がぶつかった、倒れかけた彼女をそっと支えた
『…大丈夫?怪我はない?』
?「ぁ……うんっ、ありがとう!」
ウィリアム「なんだ、トレイシーか。悪いな!」
トレイシー「飲みすぎだよ!自分の体格考えなよね!」
『あ、大丈夫そうなら良かった』
トレイシーと呼ばれた彼女に微笑んで、背中から手を離した
トレイシー「っ…////ありがとっ!」
彼女は足早に離れてしまった、どうしたんだろ
『?…どうしたんだろ』
ナワーブ「お前はホントに自分の顔を理解した方が良いぞ」
『顔…?あぁ、そういうこと』
ナワーブ「顔が良いのは理解してるってか?」
『職業上ね、色んな奴から言われてきた。愛人になれとか、男でも女でもイケるとか』
両手でグラスを持ち、ボーッとしながら話す
『ここの人はそういうの言わないから、僕の顔普通って思ってるんじゃないかなって』
ナワーブ「流石にそんなこと言わねぇよ」
『うん、安心した』
ニコリと笑うとヒュッと息を飲む音がした
?「こんばんは、子猫ちゃん。君はとても美しいね、どうだい?俺とここを抜け出そう」
そういい片手を取り膝まずいてくる
ナワーブ「コイツは別だったな。おいアユソ、やめとけ」
?「俺はガウィン・アユソ、どうだい子猫ちゃん」
僕は少し考え
『ごめんねガウィンさん、僕は隣はナワーブじゃないと嫌なんだ』
そう言って飛びっきりの笑顔をぶつけてやることにした
ガウィン「子猫ちゃん!君は麗しい女性なんだね?」
『さぁ…ご想像にお任せします』
唇に人差し指を当てて目を細めた
ガウィン「…ナワーブ、なんでなんだ!なんでっ…なんでナワーブなんだ!」
ガウィンさんはそう言い残し、どこかへ行ってしまった
ナワーブ「ワザとだろ、あれ」
『なんのこと?全部本音だけど』
ナワーブの顔を覗き込みニヤリと笑って見せた