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【第五人格】詐欺師の仮面

第3章 エウリュディケ荘園


ナワーブ「お前酒臭ぇぞ!どんだけ飲んでんだよ」




ウィリアム「そうかぁ?ハハハ!」




そんな二人がうるさく話していると




?「わっ……」
ウィリアム「うぉっ?!」




彼と女性がぶつかった、倒れかけた彼女をそっと支えた




『…大丈夫?怪我はない?』




?「ぁ……うんっ、ありがとう!」




ウィリアム「なんだ、トレイシーか。悪いな!」




トレイシー「飲みすぎだよ!自分の体格考えなよね!」




『あ、大丈夫そうなら良かった』




トレイシーと呼ばれた彼女に微笑んで、背中から手を離した




トレイシー「っ…////ありがとっ!」




彼女は足早に離れてしまった、どうしたんだろ




『?…どうしたんだろ』




ナワーブ「お前はホントに自分の顔を理解した方が良いぞ」




『顔…?あぁ、そういうこと』




ナワーブ「顔が良いのは理解してるってか?」




『職業上ね、色んな奴から言われてきた。愛人になれとか、男でも女でもイケるとか』




両手でグラスを持ち、ボーッとしながら話す




『ここの人はそういうの言わないから、僕の顔普通って思ってるんじゃないかなって』




ナワーブ「流石にそんなこと言わねぇよ」




『うん、安心した』




ニコリと笑うとヒュッと息を飲む音がした




?「こんばんは、子猫ちゃん。君はとても美しいね、どうだい?俺とここを抜け出そう」




そういい片手を取り膝まずいてくる




ナワーブ「コイツは別だったな。おいアユソ、やめとけ」




?「俺はガウィン・アユソ、どうだい子猫ちゃん」




僕は少し考え




『ごめんねガウィンさん、僕は隣はナワーブじゃないと嫌なんだ』




そう言って飛びっきりの笑顔をぶつけてやることにした




ガウィン「子猫ちゃん!君は麗しい女性なんだね?」




『さぁ…ご想像にお任せします』




唇に人差し指を当てて目を細めた




ガウィン「…ナワーブ、なんでなんだ!なんでっ…なんでナワーブなんだ!」




ガウィンさんはそう言い残し、どこかへ行ってしまった




ナワーブ「ワザとだろ、あれ」




『なんのこと?全部本音だけど』




ナワーブの顔を覗き込みニヤリと笑って見せた
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