第3章 エウリュディケ荘園
エマ「さ、準備出来たから歓迎会始めるなの~!」
エマさんのその一言で食堂がわっと盛り上がった
ナワーブ「よし、俺らも呑むか!セツナは酒大丈夫か?」
『お酒には自信があるよ、問題ない』
ナワーブ「へへっ、なら絶対飲んでほしいのがあるんだよ」
ちょっと待ってろと言ってナワーブは席を立った
イライ「お酒を飲む前に何か食べておくといい。嫌いなものはあるかい?」
『大抵なんでも……ぁ、辛いのと山菜は無理』
イライ「それなら大丈夫だね、自分で好きなのをとるといいよ」
そう言われ、食堂の前のテーブルを指差される。そこにはたくさんの料理が並べられていた
『イライは…?行かないのか?』
イライ「私はまだいいかな、先に行っておかないと大変だよ」
多分周りに人が集まるからだろうと察し、大人しく料理を取りに行く
『…どうしよう』
ノートン「お酒の前なら軽くしといたら?」
突然声をかけられ肩を揺らす
ノートン「ごめん、イライが様子見てくれって」
『え…あ、いや』
ノートン「何?コミュ障なの?」
言いながら料理をヒョイヒョイと取っていく彼
『断じて違う、極力関わらないだけだ』
ノートン「ふーん、ナワーブ達とは親しそうだけど?あ、こっち持ってよ」
差し出された皿を受け取り見ると、軽いものからいかにもつまみというものが揃っていた
『最初に色々話したのがナワーブとビクターだっただけだ。信頼する人は多くなくていいだろ、別に』
ノートン「ナワーブ達が信頼してる奴とは親しくすんの?」
『…人による、ナワーブ達がいくら信頼しようとも好きになれない奴とは無理だ』
ノートン「へぇ、人間嫌いとは思えない思考になってるね」
『悪いか?少なくともナワーブ達は嫌いになる理由がない』
席に戻るとナワーブが酒を飲み始めていた
ナワーブ「おぉ!戻ったか、酒持ってきたからノートンも一緒に飲もーぜ」
ノートン「ん、お邪魔するよ。これつまみながら飲も」
先程までビクターが座っていた位置にノートンが座り、夕食&酒飲みが始まった