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【第五人格】詐欺師の仮面

第3章 エウリュディケ荘園


ーーー




コンコン…




『ん……』




控え目のノックが聞こえた、誰だろう




『ふぁ……ナワーブ?それともビクター?』




まだ少しフラフラする足取りで扉を開けると、目隠しをしている人が現れた




?「お休みのところごめんね。そろそろ夕食なんだけど来れるかい?」




何だ…この人、何でナワーブじゃないんだ?




?「ナワーブは先に食堂に行っているよ。彼じゃなくてごめんね」




『ぁ…問題ない。わざわざどうも』




上着を着たままだったので、それを脱いで部屋から出る




?「えっと…ナワーブに頼まれているんだ。食堂まで一緒でもいいかい?」




『構わないよ、どうせ行くことになるんだ』




少し素っ気ないだろうか…ナワーブが信頼して頼んでいるみたいだし…




?「私は、イライ・クラーク。占い師だ、人が嫌いなことはナワーブからは聞いているからね」




『ナワーブが信頼しているなら避けることはしない。よろしくイライ』




イライ「おや、随分信頼しているみたいだね」




『別に?…信頼って言うのかな、分からない。今までそういうの無かったし』




イライ「ふふ、いいことだと思うよ」




そんなこんな話していると食堂についた




エマ「あ!来たなの!」




エマさんの一言を皮切りに多くの人が集まってきた




?「新しい子?よろしくね!」
?「どんな能力なの?」
?「性別は?凄く綺麗だね」




…っ、多すぎて酔う…ナワーブ、どこ…




『…ぁ、ぇっと』




キョロキョロと目を走らせ、ナワーブを見つけると駆け寄った




ナワーブ「お、ちゃんと休めたか?イライに行かせたんだけど大丈夫だったか?」




『大丈夫、いい奴だった』




ナワーブ「おぉ、だろうな。俺まだやることあるからちょっと外すな」




それは僕が困ると思い、ナワーブの服を掴む




ナワーブ「ん?どうかしたか?」




『僕は人が嫌いなんだ。ナワーブが居ないと集まってくるだろ』




少しは考えろと小声でこぼす




ナワーブ「はぁ?イライやビクターじゃ駄目なのか?」




『それじゃあ、前と片方の横しか埋めれない』




ナワーブ「…わーったよ。イライ、ビクターこっちこい!」
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