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【第五人格】詐欺師の仮面

第3章 エウリュディケ荘園


ナワーブ「後は…ハンターとサバイバーは屋敷が別だが会いに行けるし、規則上ゲーム外で危害を加えることは禁止されてる」




『な…るほど』




意外にも情報量が多い…全然少しじゃないじゃないか




ナワーブ「あ、わりぃ…ここら辺で終わるか。ゆっくり慣れりゃいいさ」




『そうさせてもらうよ…』




ナワーブ「お前は明日からゲームに出ることになると思うぜ」




『明日か…でも僕の能力が分からないままだ』




すると、ナワーブは顎に手を当て




ナワーブ「……そうだな、いつもは手紙が届くんだかここにはないしな」




『手紙?』




ナワーブ「ここの主がそいつのことを調べて、職業・能力を決めてんだ」




なるほど……そういうことか




『じゃあ無理だよ。手紙は届かない』




ナワーブは眉を少しあげた




ナワーブ「あ?どういうことだ」




『僕は職業上戸籍やらなんやらは隠してきてるから』




ナワーブ「なんだよそれ。隠す職業なんて…」




『…詐欺師なんだよ。多くの人騙して金やら宝石やら盗んできた。罪悪感なんて感じたことはない』




ナワーブ「へぇ、だから人間嫌い…か」




『意外にも驚かないね。ぁ…傭兵だから?』




ナワーブは肩を竦め




ナワーブ「ま、そうだな。多くの命をとった」




『僕は…最低な金の稼ぎ方をしてる奴らを騙してた』




ナワーブ「なんでだ?別に他人の事なんも思ってなかったろ」




僕はニヤリと笑い




『そういう奴らの方がたんまり貯えてるから』




ナワーブ「ハハッ、そりゃそーだ。てーことは手紙は届くな」




『何でだい?まさか主が聞いてるなんて言わないでくれよ』




ナワーブ「聞いてるかどうかは知らねぇが、主はなーんでもわかってんだよ」




『ま、楽しみにしとこうかな』




ナワーブ「そうだな、気負いすぎるとあぶねぇし」




『…はぁ、頭痛くなってきたな』




ナワーブ「ん、ちょっと休んでろ。疲れてるだろうし」




『分かった、何かあったら言ってくれ』




ナワーブが出ていったのを確認し、僕はベッドに潜った
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