第3章 エウリュディケ荘園
ほとんどの整理が終わり、椅子に座る
『さて…本題に戻ろうか、ナワーブ。ここについて教えてほしい』
ナワーブは僕を見つめ、肩を竦めた
ナワーブ「少ししか分かってねーけどな。まずゲームから説明するか。基本的に4vs1での試合が多い。試合は逃げながら暗号機を解読するサバイバーと、解読妨害をしながら追うハンターってのがいる」
『鬼ごっこ…みたいなものか、ビクターに余計なことを言ってしまったな』
ナワーブ「いや、案外間違ってない。試合では個人個人に力がある、道具とも言われてるな。ハンターの場合はスキルと呼ばれる」
『…?それがどう関係するんだ?』
ナワーブ「…デスゲームなんだよ。ハンターはスキルを使ってサバイバーをダウンさせに来る、ダウンってーのは死にかけって感じだな」
『ダウンさせられるとどうなるんだ?失血するまで待つのか?』
ナワーブ「それもある、多くの場合はロケットチェアに座らせられるんだ。チェアは最大3回まで座ることになる、1回で見捨てもあるし五割救助で2回目、四割救助で2回目見捨て、2回とも救助して飛びみたいになる」
『五割救助とか、四割救助って言うのはなんなんだい?』
ナワーブ「救助するときの基準だな、四割だと2、3回目も椅子に座ることができるが、五割だと2回目で強制飛びになる」
『ふーん、つまりいかに捕まらずに暗号機を解読するか…だね。何台解読すればいいの?』
ナワーブ「五台、ハンターが暗号機を守ることもある。そういうときは迷わず他を回せ」
『実質…六、七台ってとこか。効率よくしないと長くなるな』
ナワーブ「そ、だから編成とか結構固定されてんだよ」
『例えば?』
ナワーブ「…例えばっていってもそもそもサバイバー知らねぇだろ。俺はよく選ばれる」
『?何で?』
ナワーブ「椅子救助が強いからだ、解読は遅いけど他の奴と比べて15秒遅れでダメージが入ったりするし」
『解読が早かったり救助が強いと選ばれるのか?』
ナワーブ「いや?そうとは限んねーよ、道具とか相性とかも入ってくる。勿論能力も」
『毎回同じ場所でゲームをするのか?』
ナワーブ「マップは多いし毎回暗号機の場所が変わる、スポーンもな」