第7章 夏休みは任務です②~大人の階段登る編~
『・・・んっ、す、んあっ・・・、』
いつもより格段に深いところで、傑の分厚い舌が自分のソレと絡み合う。今まで何度もしてきたキスとも、先程までしていたキスとも全然違っていて、上手く息を吸うことも許されず、簡単に私の息と心拍は右肩上がり。
そうして初めて、今まで傑が控えめにキスをしていたことに気が付く。あぁ本当にこれから抱かれるのか、そう思うともちろん緊張もするが、今はそれよりも何よりも傑のモノになりたいなんて思う好奇心の方が幾分も勝っていた。
「考えごととは随分余裕そうだね。」
いつの間にか塞がれていた唇が離れる。
その瞬間に、酸素を求めて必死になって肩で息をしているというのに・・・。全く余裕なんてありゃあしない。そう言いたいのに、言いたいはずなのに、傑の大きくて長くて綺麗な指先が胸を執拗に撫でるから、自分の口から出てくるのは甘ったるい声だけで。
『・・はぁっ、・・・はぁっ・・・んぁっ、・・・っやぁっ・・っ、』
「優しくしてあげたい気持ちは嘘じゃない。」
でも、煽ったのは花子だから。
そういつもより艶っぽい笑顔を浮かべて、私よりも長い髪を束ねると傑は人差し指を私の口にねじ込む。
「舐めて。」
『んぁっ・・・な、なんでっ・・・っ、んっ、』
「いいから、っ・・・そう、上手にできてる。」
言われるがまま、傑の人差し指を舐め、しばらくすると人差し指を引き抜き、そのままショーツの中に手を這わす。そんなトコロをもちろん触られたことなどない私は思わず足を閉じる。が、それを阻止するように傑の足が間に入れば、いとも簡単に広げられてしまう。
『ちょっ・・・まっ、って・・・んぁあ、あっあん・・・っ』
「何度も待ったさ・・・、なんならさっきもね。」
そう言うと傑は先程私の咥内で濡らした人差し指で、秘部の割れ目をピンポイントで狙ってなんともいやらしい手つきで押し付けるように何度も何度も擦る。
「なんだ、しっかり濡れてるじゃないか。」
『ぬ、濡れてなんか・・・っ・・・っんぁっ、』
ないと言いたかったが、くちゅりと水音が響き渡るそれが何よりの答えで。傑の指が私の中にゆっくりと侵入してくると、ハジメテの感覚に声は上擦るばっかりだった。