第7章 夏休みは任務です②~大人の階段登る編~
『・・・んっ、・・すっ・・ぐるっ、んぁっ、』
「花子っ、・・・可愛いよ、」
Tシャツの中に手を這わせて、下着をずらして胸の頂きをなぞる。頬を赤く染めた花子が可愛くて、首の皮一枚で繋がれている理性もそろそろ限界だった。
・・・シたい。
でも今日は体術もあるし、明日に至っては任務もある。ここで花子にムリをさせたくもない。
・・・これが惚れた弱みか。
頭上に纏めていた手を緩め、少しだけはだけた下着と服を元に戻して、花子の身体から離れ元いた場所にこれまた戻る。
『・・・っす、す、傑っ?』
「次はないよ。」
『へ?』
「次はもう待たない。最後までスるよ。」
『なっ・・・、』
最後まで。
その意味を分からないほど子供じゃない花子はやっぱり真赤に頬を染めて、ほんの少し俯いてうんと小さく頷く。
「はい、言質。取ったからね?」
『言質って・・・、』
「もう逃げられないよ?」
『逃げるつもりなんてないよ?』
「・・・は?」
『というか・・・、』
あからさまに視線をずらして言いにくそうに小さな声で、花子は呟く。
『・・・す、傑にだったら、そ、そのいつでもいい。』
「・・・は?」
『だっ、だから、いつでも抱かれて、』
いいと思っている。
その言葉を聞くより先に再び私は花子の口をソレで強引に塞ぐ。数分前にしていた同じ行為をひたすらに繰り返す。
折角の理性で耐えていたというのに、そんなことを言われてしまったら逃げきれていない欲望の熱は一瞬にして元通り・・・いや、むしろ先程よりも大きくなったか。
「全く、花子は何も分かっちゃいない。」
『・・・っ?』
「私がどれだけ我慢しているかも、聞き返した意味も。」
Tシャツを脱ぎ捨て上裸になり、花子のTシャツも早急に脱がす。先程は良く見えなかった薄いピンクの下着が露になり、恥ずかしそうに両手で身体を隠しながら身を捩るが、そんなのはもう何の意味もない。
「花子、分かっていないだろうが、キミが煽ったんだからな。」
責任は取ってくれよ、そう付け足すとやっぱり何も分かっていない花子は私の首に腕を回す。