第7章 夏休みは任務です②~大人の階段登る編~
「なぁ花子、ちょっと無防備すぎると思わないかい?」
『っ、だっ、だって。傑みんながいるときは部屋に入っていいって・・・っ、』
「みんな が いるときはね。でも今 は 2人きり。」
『・・・っ、』
「それにみんながいたとして、仮にもオトコの部屋でそのオトコのベッドの上で眠るって無防備だし、危機感が足りないんじゃないかな?」
鼻と鼻をくっつけて、あと少しで唇が触れるその距離を保ちながら優しい口調で、でもしっかりとイケナイことだと伝える。左手の親指で割れ物を扱うように丁寧に頬を撫でる。
唇までもう数センチもない。
身体の中心部分はもうこれ以上ないほどに膨れ上がり熱帯びる。そのことに果たして花子は気が付いているのだろうか。
『オトコって言うけど・・・傑じゃん。彼氏じゃん。』
「そうだね。でも実は、彼氏のが危ないって知ってる?」
『ふぇ?』
悪びれもせず、気の緩んだ声を出す花子の唇に噛み付くようにキスをする。意図も簡単にオレの舌を迎え入れてくれるようになった花子は涙目になりながらも必死に自分のソレを上手に絡めてきて。
ちょっと前まで触れるだけのキスをしただけでいっぱいいっぱいになっていた彼女も、漸くオトナなキスにも慣れたようだった。段々に私の色に染まっていく彼女に背中がゾクゾクするような感覚を覚えた。
そしていつか悟に言われた言葉を思い出す。
“傑くんはこういう地味で、エッチとかには従順そうな子が好みなのかな?”
あの時は否定したけれど、今となってはあながち間違っていないのかもしれない。なんて思ったが、今はそれどころじゃない。部屋中に響き渡るリップ音やお互いの唾液が絡みあう水音、それに加えてキスの合間から漏れる花子の吐息。
そのどれもが私を興奮させるには充分すぎる程だった。壊したいくらいに抱いてこの腕から二度と逃がしてやりたくないと思う反面、ちょっとずつ時間をかけて慎重にこの先を進めたいなんて思ったりもする。
理性が言うことを聞くうちに・・・
そう頭では分かっているはずなのに、決して大きくはない花子の胸を服の上から揉んでいて。
『・・っや、・・・あっ、・・・んっ・・・っ、』
ちょっとずつ大きくなる嬌声に、私のソレも主張し出す。