第98章 天国へのカウントダウン2
貴方side
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夜皆がテントの寝袋で寝静まった頃、誰かがテントを出る気配がする
起きて確認してみると、哀の寝袋が空っぽ
……お手洗いかな?
そう思って私は再び寝直す
★★
翌日、キャンプからの帰り道
昨日と変わらず、哀を膝に乗せながら助手席に座ってる。
元太「光彦、ゲームやろうぜゲーム」
光彦「じゃあ30秒当てゲームでも!心の中で30秒数え終わったら、ストップウォッチを押して止めるんです」
元太「おもしれぇ。やろうぜ、皆で!」
貴「私は哀を抱えて手が塞がってるからごめんね…」
哀「私はパス」
博士「ワシは、運転中だからすまんの」
一刀両断に、断る哀
ゲームの結果は
新一は27秒、光彦君は40秒で、元太君は59秒
最後に歩美ちゃんは30秒ピッタリ。コンマ0秒までピッタリだったらしい
貴「凄いね…」
光彦「すごい歩美ちゃん!」
元太「エスパーじゃねえか?」
歩美「まぐれだよ...」
褒められ、歩美ちゃんは照れた声で言う
すると
元太「そういえば灰原、昨日あんな夜中にどこ電話してたんだ?」
哀「!!」
貴(…電話?)
哀「…電話なんかしてないわ、小嶋君、寝ボケてたんじゃないの?」
元太「え?そうかなぁ…」
貴/コ「…」
☆☆
数時間後、私達はツインタワービルの下に到着する。
流石、日本一のビルというだけあって下から見ると圧巻だな
元太「高えー!」
光彦「てっぺんが見えませんよ!」
歩美「雲の上まで伸びているみたい!」
博士「圧巻じゃのぉ!」
各々感想を言っていると、タクシーがビルの玄関前で停まる。
そちらを見ると後部座席から降りてきたのは蘭、園子、小五郎さんだった
蘭「怜花!?それにコナン君達も!どうしてここに?」
貴「私達はキャンプ帰りに寄ったんだよ。蘭達もどうして…」
蘭「実は…」
話を聞くと蘭と園子は、小五郎さんの付き添いらしい。
小五郎さんは、このツインタワービルのオーナーの常盤美緒さんが大学のゼミの後輩らしく、特別招待してもらったらしい