第94章 瞳の中の暗殺者26
貴方side
コナン「……10…9…」
貴「?」
松田「……坊主?」
コナン「8…7…6…」
貴「…」
そのカウントダウンに私の頭には、懐かしい誰の姿が浮かぶ
風戸「フン!何かのおまじないか?」
コ/貴「5…4…3…2…1…」
ザアアアア…
私達の周りに、噴水が一気に上がる
風戸「ッ!?」
松田「…これは…」
風戸先生の持っている拳銃に水が当たり、こちらに向けられてる
貴「…っ!!」
あの時、佐藤刑事を誰が撃ったのか……私は誰で、私が知ってる皆が次々浮かぶように思い出した
風戸「チッ!」
鞄からコーラの缶を取るコナン
貴「!?」
風戸「噴水が止まれば終わりだ!もう諦めるんだな!」
コナン「…」
コナンは缶を上に投げる
風戸「フン!子供騙しが!!」
ドシュッ ドシュッ
缶を撃つ風戸先生、噴水がおさまっていき、私達の姿が見える
貴「!!」
風戸「そこか!?死ねー!!」
コナン「っいっけー!!!」
コナンは靴に触れ、落ちてきた缶を思いっきり蹴り飛ばす
ドカッ!!
風戸「!?うわぁぁ!!」
風戸先生は、缶に思いっきりぶつかり倒れた
コナン「ふー…」
松田「その靴どうなってんだよ、坊主」
コナン「あ、こ、これは…」
私は、立ち上がりながら2人に駆け寄る
貴「コナン、陣平さん…」
松田「っ!!」
コナン「(怜花…もしかして…記憶が…)ッ!?」
ガッッ
コナン「っく…!?」
松田「坊主!!」
意識のあった風戸先生は、コナンを掴みナイフを振りかざす
風戸「クソッ!貴様から片付けてやらあ!!!」
バキッッ!!
風戸「!?」
私は、足蹴りで振り下ろしたナイフを折る
風戸「ウ…ウソォ…」汗
貴「何もかも思い出したわ…貴方が佐藤刑事を撃ったことも、私が空手の関東大会で優勝した事もね!!!」