第92章 瞳の中の暗殺者24
コナンside
俺と松田刑事は、7年前の話をする。
手術中の事故、それは仁野さんがわざとやったミスだった
それを知り殺意を覚えた風戸先生は、仁野さんを殺害
その事件が再捜査されることになり、担当していた刑事さん達を次々と殺していったのだった
そこまで話し俺は、松田刑事にある場所を指差す
松田「…?…!」
風戸「見事だよコナン君、松田刑事。
だが、私が犯人だという証拠がないよ…佐藤刑事が撃たれた時、私から硝煙反応は出なかったんだからね!」
コナン「そのトリック、聞きたいんなら説明してあげるよ!」
風戸「何っ!?」
コナン「アンタが警察に捕まった後でな!」
松田刑事は怜花を抱っこしながら先に穴に降り、追うように俺も穴を通って、その場から逃げる
★★
貴方side
松田「…坊主、どこだここ」
コナン「冒険と開拓の島の本島だよ、あの小島から海の下を潜って来たんだ!行こう!」
ドシュッ
3人「!!」
風戸「まだ話の途中だったな…」
私達は岩陰に隠れる
風戸「困るんだよ…キミ達にあのトリックを解かれちゃ」
松田「…もし、怜花の目撃証言があっても硝煙反応が出なければとぼけられるってワケか?」
風戸「そういうことだ!怜花ちゃんに見られたのは一瞬だからね。だが、危険な芽は摘んでおこうってワケさ…さぁ!聞こうか!キミ達の推理が合ってるかどうか!」
松田「いいぜ。……先ずアンタはホテル15階を停電にした後、手術用の手袋をはめ…傘立てに予め用意していた傘を持ち女子トイレへ行った。
その傘の先端には前もって穴を開けておき…そこから銃を突き出して撃った…つまり傘が、火薬の粉と煙からアンタを守ったって訳さ」
コナン「だからあの時…アンタからは硝煙反応が出なかったんだ。手袋は恐らく、男子トイレから流したんだ」
コナン君と松田さんは、ビニール傘を使ったトリックを暴く
風戸「……正解だよコナン君、松田刑事。やはり2人には死んでもらうしかないようだ!」
コナン「…」
松田「……っ(…拳銃は持ってるが、正直銃の腕前はイマイチだ。撃ち慣れてるアイツに当たるかどうか…)」