第91章 瞳の中の暗殺者23
貴方side
一発が、私の鞄に当たる
プシュッ
貴「あ、コーラが!」
コナン(…コーラ?………9時20分前…)
貴「!コナン君、前!滝!」
松田「…っおいっ!」
コナン「ごめんっ、松田刑事!怜花姉さんを!」
コナン君は、そのまま滝に進む。それに反して松田さんが力強く抱き締めてくれる
バシャンッ!!
恐怖のあまり、松田さんにしがみつく
ボートは、勢いよく下に降りる
松田「…っ坊主、てめぇ……」怒
コナン「ご、ごめんなさい…後で謝るから!」
松田「……ったく、荒い運転だな。誰かを思い出したぜ…」
貴「?」
2人に連れられボートを降り、階段を登る
貴「ハァハァ…」
松田「怜花、大丈夫か?坊主、どこまで行く?」
コナン「もう少しだから、頑張って…」
ドシュッ
貴「!?」
松田「…ち、もう追いついてきやがった(くそっ、トロピカルランドの中は詳しくねぇ……坊主に着いていかないとな)」
コナン「松田刑事!怜花姉さん連れて、登りきって岩陰に隠れて!急いで!」
コナン君が言うと、松田さんに連れられ岩陰に隠れる
シーン…
コ/松「…」
コナン君と松田さんは、立ちながら姿を現す
?「ッ!?」
コナン「ここ、夜はクローズで誰もいないんだ!姿を見せても大丈夫だよ…」
?「……っ」
松田「随分、用心深いんだな。でも、隠れたってムダだぜ、坊主の推理のおかげで奈良沢刑事のメッセージの、本当の意味がわかったからな。
死際に左胸を掴んだのは、警察手帳を示したんじゃねぇ。
心を指したんだ、心療内科の文字の一つの、心を。……そうだな?風戸京介先生よ」
貴「…?!」
隠れていた岩陰から姿を現したのは、心療内科でお世話になった風戸先生だった
風戸「いつ、私だとわかった?」
コナン「最初におや?って思ったのは電話のことを思い出した時だよ。右利きの人間は、まず左手でボタンを押さない…そう…アンタの利き腕は左だったんだ!」