第9章 ゼロの執行人9
松田side
__
松田「何?3日も、食ってねーだと…?」ジロ
貴「…」
萩原「陣平ちゃん、顔こわっ」
そりゃ、顔色悪いのは当たり前だ
にしても珍しいな…コイツが、そんな不規則な生活するなんて
貴「…考え事で、頭が…いっぱいで」
萩原「……もしかして、毛利探偵の事かな?」
松田「…ああ。起訴されそうなやつか」
貴「小五郎さんはっ、絶対にそんな事しませ……っ」
松田「こらっ、目眩してんだからいきなり立ち上がるな!」
ふらつく怜花を抱きかかえて再び、座らせる
貴「……公安部が絡んでて、昔からずっとよくしてくれた小五郎さんなのに、自分が、何すれば良いかわからなくてっ、どうしたら…救えるかわからくて悔しいっ」
俯きながら涙を流したのは、初めてみる彼女の姿。
かなり考え込んでいたんだろうな
萩原「大丈夫。俺達警察も、証拠集めは出来る限りは協力するし。あの人がテロ事件起こす性格じゃないし」
松田「目暮警部が協力するなら、俺等もするつもりだ。端から信じてねーしな」
伊達「無論、俺も協力するぞ」
貴「!伊達さん」
伊達「他にも、高木や佐藤。白鳥も出来る限り協力するそうだ、何だかんだで毛利さんにはお世話になってるらしいしな」
……まぁ、目暮警部から人望があつい時点であり得ねーって思ってなしな
萩原「だから。何も出来ないのは、怜花ちゃんが諦めた時だよ。信じるなら、最後まで曲げちゃダメ」
貴「!」
松田「さっさと体調治せ。ほら、いっぱい食え」
そう言うと決意が固まったのか、少しずつパン等を食べ始める
萩原「どーせなら、降谷達にも協力してもらお」
貴「!」
松田「だな。アイツ等、公安だしな……ちょっと降谷に…」
貴「掛けないで下さい!!」
3人「!?」
剣幕な表情で、止める怜花に驚愕
貴「……しばらく、会いたくありません」
松田「…」
貴「私、そろそろ行きます。コナン待たせてるので…ご飯、ありがとうございました」
そう言いながら、休憩スペースを出る怜花
伊達「…顔、引きつってたな」
萩原「まさか、毛利探偵嵌めたのって…」
……降谷のやつ、何考えてんだ?わざわざ嫌われるような真似して…