第8章 ゼロの執行人8
貴方side
目暮「ああ、毛利くんはもうここにはいないよ」
コナン「送検されたら原則、身柄は拘置所に行く。安室さんが知らないはずないよね?」
安室「へぇ?そうなんだ?君は相変わらず物知りだね」
それだけ言うと、私に向きながら話す
安室「怜花さん、ずっとポアロを休んで心配しましたよ。僕も、梓さんも」
貴「…マスターには、しばらく休むと言ってありますので」
安室「ですが…」
貴「それに、安室さんには関係ありませんのでご心配なく」
安室「!」
私は、席を立ちながら目暮警部に話す
貴「すみません目暮警部、ジュース買ってきて良いですか?喉が乾いっちゃって」
目暮「あ、ああ。構わんよ」
そう伝え自動販売機に歩いていく、安室さんの横を過ぎて
コナン(……怜花のやつ、あんな冷たい声…初めて聞いたぞ…)
安室(……俺と同じ言葉を、言っただけなのに…やっぱり、彼女に言われると…苦しい、な…)
☆☆
自動販売機
貴「…」
警視庁の自動販売機でジュースを買い、休憩スペースの端で座っていた
正直どうすればいいか分からない、解決策が浮かばない
どうすれば、小五郎さんを救える…
ここんとこ考えてばかりで、ご飯も喉が通らない
…何をすればいいか分からない自分が、悔しい…
ポンッ
貴「…?」
松田「こんな場所で、何してんだ…?」
貴「……じ、ぺさ…」
松田「!?お、おい……何泣い…」
萩原「あれ?怜花ちゃん、警視庁に来てたんだ………!って、何泣かせてんの陣平ちゃん!!」
松田「ちげーよ!俺が泣かせる訳ねーだろ!!」
萩原「どーだか!」
貴「あ、あの……!?」グラッ
松田「!」
ガシッ
喧嘩しそうな2人を止めるべき立ち上がったら、いきなり目眩がしてふらつく…が、間一髪陣平さんが抱きかかえてくれた
萩原「大丈夫?顔色悪すぎない…?」
貴「…平気、です…」
松田「…お前、ちゃんとご飯食ってるか?軽く感じんだけど」
貴「…」
松田「……萩原、売店で何か買ってこい。色々」
萩原「え……分かった」
素早く状態を察した2人は、テキパキ行動し始めた