第87章 瞳の中の暗殺者19
貴方side
貴「コナン君と、松田さんってどういう人ですか?」
蘭「え?」
貴「私の事…命がけで助けてくれたりして」
蘭「それは…怜花のことが大事で、いつも1番に考えてるんじゃないかな」
…なんだろ、この懐かしい感じ。コナン君に感じるのは、懐かしさ…松田さんとも、初めて会った気がしない…
蘭「怜花?」
貴「…あっ!」
蘭「?」
テレビに、見覚えのある遊園地が映る
貴「…私、あそこ知ってる…」
蘭「トロピカルランド?お父さんと行ったの?」
貴「そう、なのか…分からないけど、誰かと行った気がする…」
蘭(…!まさか、私と新一と行った時の事…思い出しかけてる…?)
☆☆
診察室
風戸「なるほど、怜花ちゃんの記憶はかなり戻りかけてますね!」
小五郎「先生!実際にトロピカルランドへ行けば、記憶が戻るんじゃないすか?」
風戸「うーん…確かにその可能性はあります…」
貴「私…行ってみたいです」
風戸「え?」
蘭「でも、また犯人に命を狙われるかもしれないし、事件のことを思い出せば、怜花が苦しむことになるかもしれないよ!?」
貴「正直、少し怖いです…でも、思い出さないといけないと思う……このままじゃ…一歩も踏み出せないし、忘れてる記憶があるのは…嫌だ」
蘭「…怜花」
思い出さなきゃ、誰かを忘れてる気がするんだ…
風戸「いやぁ、怜花ちゃんは勇気があるね!その気があればトロピカルランドへ行っても大丈夫でしょう」
蘭「そうね。全力で守るから安心してよ!」
小五郎「俺もついて行く!心配するな!俺に任せろ!」
貴「ありがとうございます。でも、コナン君と松田さんには内緒にしてもらえませんか?」
蘭「え?」
貴「…言えば必ずついてくると思うし…もう2度と危険な目に遭わせたくないんです…」
小五郎「わかった」
★★
次の日
何も知らないコナン君は、朝早くから出かけて行った
小五郎「さぁ、俺たちも出かけるか!」
萩原(…陣平ちゃん…最近、見かけないな…どこ行った…?)
今日着いてきてくれる萩原さんの車に乗り込む