第85章 瞳の中の暗殺者17
コナンside
コナン「おいおい…」
元太「オレ、唐辛子入り水鉄砲持ってきた!」
光彦「僕はブーメランです!」
歩美「私は手錠よ!」
コナン「お前らなぁ…そんな子供騙しのおもちゃで…」
貴「ありがとう、皆。心強いよ」ニコ
3人「…!」キラキラ
蘭「よかったね、怜花!皆、冷たいものでもご馳走するわ!あがって」
3人「はーい!」
怜花達は、事務所へ入っていく
哀「…やっぱりまだ、何も思い出さないの?」
コナン「あぁ…」
哀「…このまま記憶が戻らないほうが、怜花さんにとって都合がいいんじゃない?」
コナン「!?」
哀「もう正体がバレるのを恐れる心配もなくなるわ。貴方の事も私の事も組織のことも全て忘れて平凡な生活…羨ましいわ…」
コナン「羨ましいだと!?てめぇ!」
哀「私だって…私だって、できるなら記憶をなくしたいわよ!」
コナン「え?」
哀「お姉ちゃんが殺されたことや、組織の一員となって毒薬を作ったこと…みんな忘れて、ただの小学生の灰原哀になれたらどんなにいいか…」
コナン「…」
哀「……怜花さんにこのまま忘れられたままなんて、私も嫌よ」
コナン「…灰原」
そう言うと灰原も中に入っていく。隠していたが、泣き跡が目元にあった
灰原は灰原で、怜花を慕ってるし組織の一員だった自分を迎え入れてくれた恩義も強くあるのだろう
★★
貴方side
その日の夜、私は新一の写真を見つめる
貴「…」
ガチャ
コナン「怜花姉さん、お風呂次入ってて蘭姉ちゃんが」
貴「ありがとう……ねぇ、コナン君」
コナン(…コナン君…)
貴「工藤新一ってどんな人?」
コナン「え?…どんなって……怜花お姉さんの事を一番に考えてて…大切に想ってて…」
貴「へぇ…会ってみたいなぁ…」
コナン「…」
ガチャ
蘭「怜花!明日、買い物に行かない?コナン君も」
貴「え?」
蘭「家にばかり居るのも気疲れするだろうし、気晴らしにでも行こうよ!」
コナン「そうだよ!」
貴「…うん」
☆☆
次の日
蘭「混んでるね…」
コナン「休日だからね…」