第81章 瞳の中の暗殺者13
貴方side
小五郎「おっ!ホテルのパーティーで…思い出したぞ!彼女、前に俺を訪ねて来たんだ!」
コナン「えっ!?事務所に来たの?」
目暮「それで、彼女はキミに何を?」
小五郎「あ、それが…その時はしたたかに酔っていまして、彼女が何を話したのか全然覚えてないんです」
コナン「ボク、この仁野って人の事件、覚えてるよ!亡くなる何日か前に、手術ミスを患者の家族に訴えられていたんだよね!」
目暮「そうだ…部屋のワープロにも手術ミスを謝罪する遺書が残ってたんで、友成警部は自殺の可能性が高いと判断したんだ…」
白鳥「ところが、妹の環さんが自殺を否定したんです。兄の保は、元々患者のことなどまったく考えない最低の医者で…手術ミスを詫びて自殺するなどあり得ないと…」
目暮「しかも一週間程前に、ある倉庫の前で、保さんが紫色の髪をした若い男と口論しているのを見たらしい!」
コナン「紫色の髪…?」
目暮「友成警部は念のため、佐藤、奈良沢、芝刑事を連れて倉庫へ向かった!その日は特に暑く、気温は35度を超えていたそうだ…」
その張り込みの途中、友成は心臓病の発作で病院に運ばれたが、手術中に息を引き取ったらしい
倉庫に来た紫色の髪の男は小田切の息子、敏也さん
目暮「結局、友成警部の急死もあって、仁野保氏の死は自殺と断定され…捜査は打ち切りとなった」
白鳥「妹の環さんには、男のことは調べたが、事件とは無関係だったと芝刑事が伝えました…」
小五郎「そんなことがあったんスか…」
目暮「ところで、友成警部には真という一人息子がいるんだが…」
写真を見ると、見覚えが
コナン「あ、この人、パーティー会場に来てたよ!」
白鳥「えっ!?」
コナン「すぐ、いなくなったけど」
小五郎「この男がなにか?」
目暮「うむ、通夜の席のことだ…」
張り込み中だった為、友成の命令で救急車を呼ばなかったのか
真「呼んでくれれば父は助かったかもしれないじゃないですか!」
奈良沢「いや…ですから警部が…」
真「父を殺したのは、あなたたちだ!ボクはあなたたちを許さない!!」