第7章 ゼロの執行人7
貴方side
橘「特に、サミット会場の爆発なんて、公安警察の顔に泥を塗ったも同じ。必ず起訴しろという圧力が容易に想像できます」
蘭「それじゃあ、お父さんは…」
達「ええ。きっと起訴されます」
蘭「そんな…」
蘭は、涙を浮かべながら私の肩に顔を埋める
……この橘弁護士、起訴を望んでみたい
コナンも同じことを考えているんだろう、橘弁護士を見る目が鋭い。
一体何のために小五郎さんの弁護士になった?
何か目的があるの…?
★★
妃法律事務所を出た私とコナンは、その足で警視庁を訪れる
コナンが目暮警部に情報を聞こうとアポイントを取っていたようだ。早いな…
ビジターカードを胸につけ、エントランスで目暮警部を待つ。
コナン「…怜花はどう思った?あの弁護士」
貴「…なんか、起訴になるのを望んでいるみたいだった。嘘をついている感じもなかったし」
コナン「…俺もだ。公安的配慮が働いているのも、間違いなさそうだ。………絶対、起訴なんかさせねぇよ」
貴「同じだよ。小五郎さんは、昔からよくしてくれた人なんだ。それに、親友まで泣かせて……心底、腹が立ってる」
コナン(…俺より、ガチギレしてんぜ)汗
すると
目暮「待たせたね」
目暮警部が来て、コナンの隣に座る。
目暮「!怜花くんも来たのか」
貴「はい」
コナン「ねぇ、目暮警部。小五郎のおじさんのパソコンが誰かに操られた可能性を調べてるんだよね」
目暮警部からしても、昔の部下の小五郎さんの無罪を証明したいらしく、動いてくれているという。
やっぱりこの人は、昔から信用出来る人だ
目暮「まあ、確かに。日下部検事に追加の捜査を頼まれてはいるんだが…」
コナン「言える範囲でいいから教えて?新一兄ちゃんが小五郎のおじさんを助けるためにどんな情報でもいいから欲しいって」
少しでも情報を、と粘るコナンだが、聞いていたある人に遮られる
安室「毛利先生が、どうしたって?」
貴/コ「!!」
シャツの胸元にビジターカードをつけた零さんが、笑みを浮かべて現れる
コナン「聞いてたの」
安室「何を?僕は毛利先生が心配でポアロから差し入れを持ってきただけだよ」