第78章 瞳の中の暗殺者10
コナンside
目暮「白鳥くん、捜査の方は?」
白鳥「全員の硝煙反応を調べましたが、出ませんでした…」
目暮「出ない!?」
白鳥「犯人は、出入り口を封鎖する前に逃走したものと思われます…」
目暮「拳銃から指紋は?」
千葉「それも出ませんでした!」
高木「ひとつ気になることがあるんですが、トイレに落ちていた懐中電灯は最初から佐藤さんが持っていたんでしょうか?」
コナン「違うと思うよ!化粧台の下の物入れが開いていたでしょ?多分そこに置いてあったんだよ!つけっぱなしにして!」
白鳥「なるほど…電気がついている時には、誰も気が付かない…」
小五郎「じゃあ犯人が?」
白鳥「これであの事件に関係しているのは、ほぼ間違いありませんね…」
小五郎「…え!?あの事件って何ですか?」
目暮「あ、いや…」
小五郎「なぜ話してくれないんです…?一歩間違えれば、怜花ちゃんが撃たれていたかもしれないんですよ!?」
コナン「そうだよ!」
松田「…それに関しては毛利探偵と同感だ。怜花が狙われてたのかも知れねぇ」
萩原「俺達も、まだ知らない事ですよね…?」
目暮「…っ」
小五郎「警部殿!」
ガラッ
蘭「お父さん!大変よ!怜花がっ、怜花が!!」
松田「!?」
蘭「意識は戻ったんだけど、様子がおかしいんですっ!」
小五郎「何!?」
コナン「!?」
涙目な蘭の言葉に、俺達は急いで病室へ向かった
★★
ガラッ
コナン「怜花姉さん!」
松田「怜花!!」
貴「…」
萩原「……怜花、ちゃん…?」
何も答えない幼馴染にもう一度、訪ねる
コナン「大丈夫?…怜花姉さん?」
貴「……坊や…誰…?」
コ/松/萩「!?」
小五郎「なっ…!?」
英理「…怜花ちゃん、両親や私達のことばかりか…自分の名前さえ思い出せないの…」
小五郎「んなバカな!君の父親にお世話になった毛利小五郎!これは俺の娘の蘭!怜花ちゃんの昔からの親友で、こっちは蘭の母親、妃英理だ!それでコイツはコナン!怜花ちゃんと仲が良いだろ?!」
貴「…分からない…何も思い出せない…」
視線を反らし、俯く怜花
コナン「ッ…」
蘭「…怜花…」