第76章 瞳の中の暗殺者8
貴方side
__
私は蘭達に断り、トイレに行き済ませると佐藤刑事と会う
佐藤「あら、怜花ちゃん」
貴「あ、佐藤刑事」
佐藤「警察官ばっかで、おかしなパーティーでしょ?」
貴「いや、私は父の影響で慣れてますよ……それより、佐藤刑事も気をつけてくださいね」
佐藤「え?」
貴「だって、刑事さんが次々と撃たれてるから…」
佐藤「大丈夫よ!私、タフだから!」
相変わらず、こういう事件があっでも佐藤刑事は元気いっぱいだ
フッ…
またしても、辺りが暗くなる
貴「…あれ…」
佐藤「どーしたのかしら?おかしいわね…様子見てくるから、動かないで!」
貴「はい」
動こうにも、暗くて動けない………………ん?
洗面台の下の物入れから光が漏れてのを見つけ、開けてみる
貴(懐中電灯?)
佐藤「!!」
私は懐中電灯を手に取り、佐藤刑事に声を掛ける
貴「佐藤刑事、懐中電灯が」
佐藤「ダメーッ!怜花ちゃんっ!」
貴「え…」
ドシュッ
佐藤「ッ!」
貴「佐藤刑事!?」
ドシュッ ドシュッ
佐藤刑事が何発も撃たれる
そして、反れた弾が水道に当たり水が漏れに私かかり、その拍子に懐中電灯を離してしまう。宙を舞う懐中電灯は犯人の顔を照らした
貴(……!…嘘、あの人が犯人…?)
ドシュッ
ドサッ
佐藤刑事が私に覆い被さりながら、一緒に床に倒れる
それを見た犯人はその場を後にしたみたいだ
パッ
明かりがつき、体を起こし佐藤刑事に呼びかける
貴「佐藤刑事!しっかりしてください!」
動かない佐藤刑事に目を見開く
そして、血に染まった自分の両手を見つめながら震える
貴「……私が、懐中電灯を、とって……私のせいで、佐藤刑事が……っ……っいやああああ!!!」
頭が追いつかなく、そこで気を失ってしまう
☆☆
松田side
会場中に、怜花の悲鳴が響き俺達や毛利探偵達と声がした方へ走る
小五郎「怜花ちゃん!」
コナン「!?」
松田「っ!!」
トイレに駆け込むと、血だらけで倒れる怜花と佐藤の姿があった