第59章 11人目のストライカー29
貴方side
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私が蘭達の所に戻ると、ちょうど真田さんがコートに入り蹴っていた
貴「真田さん出てきた…」
園子「…怜花、もしかして真田選手が好きなの!?」
蘭「そうなの!?」
貴「え、いや、違うから」
そう言った時、歓声が聞こえコートに目をやる
貴「当たった…?」
そう思ったけど、呆然と電光掲示板を見てる真田さんの行動からして…まだ、ダメだったのか…
園子「真田ぁ!今度外したら許さないわよっ!!」
貴「園子うるさい!」
園子「けどっ……!!」
貴「……黙って、観戦しようか」ニコ…
園子「……そ、そうね…!!」冷汗
蘭(もはや、疑問符ついてない…)苦笑
事情を知らない人達は、やっぱり真田さんにブーイングが入る。取り敢えず、身内の園子だけでも黙らせといた
その後、事情を知った他の人達も当ててくけど…様子からしてダメらしい
実況『ビック大阪。フリーキックをもぎとった!』
また来た真田さんのフリーキック
……頑張れ…
貴「行けー!!真田さんー!!!」
真田「……っ(怜花ちゃんの声…)」
微笑んだ気がした真田さんは、勢いよく蹴り上げる
ドシュッ!
実況『きまったぁぁぁ!!』
キーパーの手にかする事なく、ギリギリで当たる事もなくボールはゴールの中に入っていく。
★★
コナンside
本浦さんの家にて全ての真相に気がついた俺はある場所を目がけて走っていた
スケボーも無い今、走ったところですぐに辿り着けるような場所では無い。
そう悟った時、クラクションが耳に響き、俺はハッと振り返ると足を止める。
そこに居たのは、見慣れた黄色のビートル
博士「おい、大丈夫か…!」
コナン「あ、ああ。それよりなんでこんなところに…」
歩美「博士から全部聞いたよ!」
光彦「1人で行くなんて水臭いです!」
元太「かっこつけてんじゃねーぞ!」
コナン「オメーら…ったく…」
危険ながらも着いてきた歩美達に呆れながら、俺は博士に東都スタジアムへ向かうように頼む