第56章 11人目のストライカー26
貴方side
__
あの後、新一はどこかに走り去っていく。おおよそ、調べに向かったんだろうけど
スーパーに入り、一通り周ってると…
ドンッ
貴「たた……!すみません、大丈夫でしたか?」
?「いや、こちらこそすんません……ってあれ…怜花ちゃん!?」
貴「?…!さ、真田さん…?」
私とぶつかったのは、以前サッカー教室で会ったビッグ大阪の真田さん。
眼鏡をしており、一瞬分からなかった
?「貴大、早く会計済ませ……?あれ…」
貴「!ひ、比護さ」
比護「しっ、ここはスーパーだし名前は出さないでもらえると…」
真田「一回外出ましょ!」
もう1人、眼鏡をかけた比護さんが現れる
しばらくすると、気付いたのかザワザワしてきたので、急いで会計を済ませ私達はスーパーを出る
★★
近くの公園のベンチにて、成り行きで2人で話す事になる。
真田「久しぶりやな!もう会えへんかと思たわ!」
貴「いや、大げさじゃ…」
真田「大げさじゃないわ!あん時、名前しか聞いてへんかったし」
…相変わらず、グイグイ来る人だな……でも、明るくて話しやすいな…
比護「ごめんな、貴大が。うるさいだろ?」
貴「そうですね……あ、いや…明るい人ですよね!」←
真田「本音漏れてるで…」涙
つい思ってる事を先に言ってしまい、落ち込む真田さん
比護「君は、どうしてスーパーに?」
貴「ご飯の買い物です。比護さん達こそ、明後日試合じゃないですか」
比護「俺達も同じようなもんさ」
この2人、プライベートでも仲良いのかな…
真田「そうや。これ、良かったら貰ってや!そして、応援に来てくれへん?」
真田さんは、私に封筒みたいなものを渡す。中を観ると、最終戦のチケット…買ってくれたのかな…
貴「…何故私に?しかも3枚も…」
真田「そりゃ、怜花ちゃんに来てほしいやからな!ほら、あん時一緒に居た奴ら誘ってや」
比護「お前は出ないけどな」
真田「!……っべ、別にええやないですか!!//」
比護(…ただ仲良くなりたいだけだろ…)
……3枚か、子供達誘っても足りないし……蘭と園子誘おうかな…