第55章 11人目のストライカー25
貴方side
小五郎「山森か…言われてみればあの男」
小五郎さんは彼が“健闘を祈る”とよく口にしていたことを思い出したように言う。
千葉「あと、この香田さんですが…もしかしたら彼女、個人的に沖野さんを恨んでいるかもしれません」
小五郎「なに!?」
千葉「彼女の同僚の話では、ずっとマークしている沖野さんのスクープが、ガードが固くて1枚もものに出来ないとボヤいていたそうです」
コナン「ねぇねぇ。僕、サッカー教室の時…薫さんのメモ見ちゃったんだけど、O.Y…12月3日、汐留アリーナって書いてあったよ」
目暮「なんだって!?」
コナン「O.Yってヨーコちゃんのイニシャルでしょ?」
小五郎「コラ!なんでそんな大事なこと今まで!」
蘭「ちょっとやめてよお父さん!」
今にも殴り掛かりそうな小五郎さんを止めるのは蘭。
それを宥めるように高木刑事は、香田さんが犯人と決まったわけじゃないと伝える。
佐藤「でもこれで、2人の容疑は復活したわね」
松田「残る怪しい人物は…」
佐藤「そうだ蘭ちゃん、いつから郵便受けに入ってたか分かる?」
蘭「少なくとも、昨日の夕方覗いた時には入ってませんでした…」
佐藤「じゃあ、入れたのはその後…」
高木「…てことは、中岡は犯人ではありませんね」
貴「え?」
佐藤「彼はまだ留置所なのよ。日の午後には解放されるけど」
目暮「ちなみに蘭君、一緒に入ってたメール便というのは?」
蘭「あ、はい…」
蘭は、立ち上がると朝届いていたというメール便を小五郎さんの机まで取りに行く
蘭「メール便は、今朝早くに届いたようです。差出人は、東京スピリッツサポーター有志一同…、中には父への感謝のメッセージとネクタイが入ってました」
受け取る目暮警部は、違和感に気付く
蘭「あ、すみません。なんかその封筒、端からのりがはみ出てたみたいで…」
目暮「ああ、構わんよ」
★★
博士家
後日、コナンが来ながら爆弾事件を話していた
哀「何か引っかかるみたいね」
コナン「ああ、問題のコンサートの大会は12月3日」
貴「……そういえば、Jリーグの最終戦も同じ日だね」
コナン「!」
哀と新一が話す中、思い出したように呟くと新一が反応する。